2007年07月01日

●沖縄のお盆

 沖縄のお盆は、旧暦の7月13~15日に行われます。2007年の今年は新暦の8月25~27日がお盆になります。ウンケー(お迎え)とウークイ(お送り)を挟んで3日間です。

 ウンケーの日の夕方には、家の門の両サイドにろうそくを置いて明かりを灯し、ソーローハーシーと呼ばれる草木を束にした足洗い用の箒みたいなものを作り、お迎えをします。ソーローハーシーをとりに行くのは子供の仕事でした。仏壇はスイカや梨、パイナップル、サトウキビなどの供物を供え、夕食はジューシーです。
pine.gif←お盆の定番 パイナップル

 中日以降は親戚同士でお供え物を交換しあうのですが、その役回りは子供たちです。何故かというとお供え物を持っていくとお菓子が貰えるのです。昔はそう簡単にお菓子が手に入るわけではありませんので、競って行きたがりましたが、今は時代が変わり子供だけで行き来することはなさそうです。 

 ウークイの日にはご先祖にお金を持たせてあげるのですが、紙にかたどったお金(ウチカビと呼んでいました)を仏壇の前で燃やすのです。夜は各地でエイサー踊りが繰り広げられます。
そして最後に供物を皆で山分けするのですが、子供にとっては、これがお盆の最高の楽しみでした。

2007年04月06日

●シーミーの季節です

 野山が芽吹き始め、日が明るく、暖かくなり始めると、かつて沖縄にいた頃の楽しい思い出であるシーミー(清明祭)のことを思い出す。 ピクニック気分のお墓参りである。
 シーミー(清明)は二十四節季の3月節にあたり、大体毎年4月5日がその日にあたる。 この日を境にシーミーに入り、土日などを利用してご先祖のお墓へ出かける。ご馳走をしつらえ、親族でご先祖のお墓掃除をし、ひらウコー(平たい線香)を供えたり、ウチカビ(グソー(あの世)のお金)を焼いたりしてご先祖を供養し、墓前でご馳走を食べたりしてすごす。

 管理人は、もう30年も、この行事に参加していない。 ちょうどこの時期の行事なので、まとまった休みも取れずに参加できないでいる。 なので、シーミーの思い出は、小さい頃の思い出が殆どである。
 お墓参りにしては、厳粛な感じがせず、 みんなで遠くにピクニックに行くような楽しい感覚しか残っていない。 ただ古めかしい亀甲墓だったので、あまりの神秘さに、墓前では急に神妙になったりしてものだ。 墓の周囲に咲く鉄砲ゆりが印象的で、この行事の象徴的な存在である。

 今年も参加できそうにないが、いつかは、あの気分をもう一度味わってみたい。

2007年01月10日

●鬼ムーチー

 旧暦の12月8日(新暦では2007年1月26日)、この日をぜひとも覚えておいて下さい。
 その昔大里という村に、兄妹が住んでいて兄の方が鬼になってしまいました。妹は鬼になった兄を退治するために、釘や鉄入りの餅をつくり、下半身をはだけて、「上の口は餅を食う口、下の口は鬼を食う口」といって、鬼を崖下に突き落として退治したという逸話があり、その過激な話に子供心をドキドキさせたものです。 
 沖縄ではこの日を「ムーチー」といって、月桃の葉にくるん鬼餅(オニムーチー)を大量に作り、子供たちは自分の年の数だけ食べます。その香ばしさと包み方がやや異次元的で、昔話と相まって不思議な感覚をおぼえてしまうものです。
muti.jpg←3色のムーチー。甘くも何もない白色のムーチーもあります。

 幸いにも今でも実家では、この行事が続いていて、一度わざわざ本土まで「オニムーチー」を送ってくれたこともありました。
 昔はもち米を機械で引いて作っていましたが、今では沖縄のスーパーに行くと「ムーチー」用の粉も売っています。
 いつまでも続いてほしい行事の一つです。

<ムーチーの原料>
・月桃(サンニン)の葉(餅を包むのに使います)・・・山や裏庭で取れます。
gettou.jpg
・ススキの葉(紐代わりに使います)・・・その辺で取ってきます。
・ムーチーの粉(もち米の粉のことです)・・・スーパーで買ってきます。昔は違ったけど。
・黒砂糖(色を出すのに使います)・・・スーパーで買ってきます。塊を買ってはいけません。