●台風と沖縄
7月の3連休が台風で吹っ飛んでしまった。2日間も家に閉じこもりっきりである。 今回の台風は我がふるさと沖縄を直撃した。 近年まれにみる被害であったようだ。幸いにも実家のほうは大丈夫だったようだが。
沖縄の空気を運んできたせいか、東京で体験する台風は、その生暖かさが、ふるさと沖縄の空気そのものである。 思わず沖縄にいる頃を思い出さずにおれない。
幼い頃、台風は、その怖ろしさよりも、期待に胸が膨らむ。 夜は停電でろうそくに頼らざるを得なくなるが、これがまたいい。束の間の異次元世界である。 電気がつけば付いたでそのありがたさを痛感する。 暴風圏に突入すれば学校は休みになる。中々暴風圏に入らないので常にやきもきしたものだ。沖縄でもそう無いのだ。
家にいれば母親がポーポー(韓国のちぢみのようなもの)などを焼いてくれる。そして台風一過は、外にでるとみかんやバンシルーなどが落ちていて大収穫なのである。 もちろん現代っ子には、こんなのは魅力のうちに入らないだろうが、食生活がまずしい当時の子供達には、大きな魅力であった。
沖縄は台風銀座と呼ばれている割には、対策がしっかりしているせいか大きな被害は少ない。 今では殆どの家がコンクリート建てなので全く問題ないのだが、管理人が小さい頃はかやぶき屋根やトタン屋根の民家が多く、台風対策も大変だった。 家中の扉を外から釘で打ちつけ、中に風が入らないようにする。それでも唯一、一回だけ家の柱が土台からずれたことはあった。トタン屋根の小さな家だったため、風圧に耐えられなかったのだ。その時は大家のほうに避難していたため無事だったが、台風の恐ろしさを知った唯一の体験である。
さあ、東京の方も台風が通過したようだ。 3連休の最終日だけ良い天気になりそうだ。